甘いモノはベツばら

甘いものについての記事が多いかと思いますが、日記でもあるので、それ以外のネタでも書いております。

【おススメ本】ランチ探偵@水生大海

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昨日買った文庫本です。

初めて、水生大海さんの作品を読みました。

プロローグも入れて、7編のショートストーリーから成ってます。OL2人が、ランチタイムに同席した人から様々な謎を聞かされて、片方が茶々入れつつも、もう片方が推理していくという、生々しい殺人とか出てこないので、気楽に読めます。

 座ったままで人から聞いた(当事者たちですが)話から、よくまぁそんなふうに推理していけるもんだなぁと読んでても思うんですけどねぇ。

こちら(読者)も文章読んでいけば多分同じスタートレベルだと思うのに、そんなふうに推理していけないのはなぜか?

読み進めていけば、「あー、そうかー。そういやそんなこと書いてあったな」と前のページに戻ったりしてました(笑)

 

主人公は、OL2人組。阿久津麗子と天野ゆいか。とある住宅メーカーの経理部に所属している、先輩(麗子)と後輩(ゆいか)で、ひょんなことからランチタイムを一緒に過ごすことになるのですが、麗子が婚活目当てでランチタイムに合コンセッティングをし、そこで聞く謎めいた話から、ゆいかが解き明かしていくのです。普通、合コンといえば、夕方からディナーで美味しいお料理を食べて恥ずかしながらもおしゃべりしたり、というのが想像つきますが、これはランチタイム。時間制限は長くても2時間。相手がイヤな感じだったら「もう仕事に戻らないと」と言える逃げ道があるからいい、というのが麗子の言い分らしい。でも読んでみると、全編、途中で戻るというのは無かったなぁ。どれもゆいかの好奇心を刺激するからですね(笑)

これ、ドラマ化したら面白いだろうなー。誰当たりをキャスティングするかな?麗子は美人系で、ゆいかは可愛い系。武井咲と高畑充希とか、石原さとみと黒木華とか、、、まぁそう思いながら読んでいくと面白いです。

 

ランチタイムの最初に自己紹介などがあり、前菜、メインと進むのと同時に話を聞き、デザートの時には「すべての構図が、見えました」という、ゆいかの決め台詞と共に解決し、食べ終わったあとはすっきりしている、という流れです。そしてどの話も、会社勤めしていれば確かにあるだろうなぁ、こういう話、ということばかりなので飽きずに読み進めていけます。長編では無いので、電車の中でも、ちょっとした何かの待ち時間でも読めますね。

 

昔から、この手の、調査するために現場に赴かず、話を聞いただけで謎を解くのは、安楽椅子探偵と呼ばれて、たとえばアガサ・クリスティーのミス・マープルなんかが有名でしょう。色々と制約もあるけど、読み手としては自分にも解けるかも?と思わせてくれるのがいいですね。くどくどしい説明をいかにさらっと会話の中に入れるか、そしてそれを読み手も一緒に話を聞いているかのように読めるか。

・・・でも結局「あー、なるほどー」とゆいかの推理をあてにしちゃうんですけどね(笑)

というわけで、読書の秋でもありますし、おススメしたい1冊でもあります(^^)

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ランチ探偵 (実業之日本社文庫)

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牧師館の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

牧師館の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

 

↑これは2003年に出たものですが、ミス・マープルが初めて登場した長編は1978年の「牧師館の殺人」です。画像が無かったので、こちらを載せました。

 

高校時代からアガサ・クリスティが好きで専門学校に進んでからは、古本市などで文庫本を買い集め、全部そろえてないですけど、今も家にたくさん置いてあります。また読み返そうかなぁ(^^)